世界に認められた農業遺産

人気急上集中の観光スポット、石川県!

世界に認められた農業遺産

白米千枚田を忘れずに

石川県の観光名所を紹介してきましたが、そのどれもが決して見逃せないものとなっている。兼六園などの超有名ドコロを訪れるのはもちろんとして、ヤセ断崖のような思わず戦慄を覚えてしまう施設を訪ねて見るのも悪くはない。そして旅の疲れを癒しながらゆったりと石川県の夜を温泉に使ってのんびりと過ごす、なんて贅沢な旅行ではないだろうか。本来旅行とはこういうものだろう、それを何かと普段の生活に欠かせないものばかり持ち込んでしまうと、日常感が発生して旅行感が台無しになってしまう。病院に入院するわけではないので、そうした忙しない時間を忘れて過ごす時間を作ってもバチは当たらない。歴史を感じる、日本という島国ならではのガラパゴス的な進化を遂げているこの国にはこの国の良さがある。

その象徴的な観光名所を最後に紹介しよう、ここは世界的にも有名なところとしてその名は業界人を通じて知られてもいる『白米千枚田』という棚田だ。棚田とはいわゆる傾斜地にて生成される稲を作り場所のことで、平たく言ってしまえば田んぼだ。そんな棚田が世界農業遺産として認定・登録され、あまつさえ象徴的な存在として崇められているまでに至っている。そこまで言われる理由と、一体何処に凄みがあるのかを考えてみる。

概要

この白米千枚田は能登半島北岸の国道249号と日本海との僅かな崖地に作られており、元々土地として満足の行く要素が少なかったこの地方にとってかけがえのない農業をする場所だった。崖に作られた棚田は元から肥えていたこともあって、肥料を通常よりも少ない使用に留めておけることに利点があり、純度の高い稲を栽培することが出来るのです。

白米千枚田はその土地としての価値と農業としての有効性をこれでもかと再現できたモデルケースとしても高く評価されていますが、観光スポットとしても多くの観光客が訪れる事に意味があると話している。段を織りなすように敷き詰められた水田はいくつもの層を作っており、遠目から見るそれは優美なほどに美しさを見事に色づかせている。冬の時期ではあまり体感できませんが、夏頃に訪れると新緑溢れる水田が実に見事すぎる棚田風景を構築しているのだ。近所に田んぼがある人はよく見かけるからさほど新鮮でもないというかもしれませんが、平地で作られたものとはまた違った風景を楽しめる。

日本国内で初めて農業世界遺産として

そんな白米千枚田は日本で初めて農業世界遺産としての称号を授かることになった。2011年に認定されていこう、年々その評価はうなぎのぼりでグイグイと上り詰めているという。それだけでも意味はありますが、日本古来の農法をを苗代田を復活させるなど現在も活発に栽培が続けられている。日本の農業を語るにこの地を置いて他にはないと言わしめるそこは、『日本の原風景』とまでいわれている。

一番の見所として

そんな白米千枚田は四季折々によって風景が全く異なります。冬は雪で積もった姿が趣を感じさせますが、やはり注目したいのは4月以降だ。この時期になると水田に水が引かれていき、5月には田植えが始まります。石川県の雨量は他の県と比べると多いこともあり、嵐になりやすいという特性からなるべく天候に恵まれた時期には済ませるといったところだ。6月の梅雨が過ぎて、7月になれば眩しいくらいに鮮やかな緑とスカイブルーが印象的な空の色が混ざり合う、幻想的な風景が出来上がります。

夏が過ぎて秋が来ると収穫期に差し掛かり、たわわに実った稲穂が風に揺れる姿は在りし日の農家が見ていた風景を思い出させてくれる。現代で農業に親しみを持たない人が見れば、間違いなく心囚われる風景であることに間違いない。田んぼをろくに見かけることのない人からすればお目通りのない風景がそこにある、この白米千枚田はそんなところになっている。

注目を浴び続けている

そんな美しさがメディアを通じて全国的に広がったのは、2006年の当時総理大臣だった小泉純一郎元首相が訪れたことで、その知名度が飛躍的に上がる。その後は多くの観光客を招致するまでに成長し、世界農業遺産として登録された他、近年ではNHKの連続テレビ小説のオープニング映像にて使用されるなどさらに訪れる人を増やしていった。

農業遺産として登録されるまでは、地元の人しか知らない、あるいはそれを通じて知った石川県を頻繁に訪れる観光客の間でしか知られていなかっただろう。北陸新幹線の開通により、観光地として訪れやすくなったため、ドラマで見たあの風景が見たいと訪れる人が急上昇したのではないだろうか。感化されればその映像を肉眼で確認したいと思うのはある意味人の性みたいなものかもしれません。

新幹線1つでそこまで人気が上がったと言われてもイマイチ実感はありませんでしたが、人気を集める要因はすでにそこかしこにバラ撒かれていたということなのでしょう。来年2016年も石川県が観光地として多くの国内旅行者が訪れることになりそうだ。